13.スクールカースト

色々といじめ関連で出てくるキーワードなので触れずにはおれません。
本家インドのカースト制度からするとちゃんちゃらおかしい程、ヌルイですが、当事者にとっては深刻な話なので、まずは呪縛を解きたいと思います。
インドのカーストは壮絶です。どれだけの人たちが血と涙を流して闘ってきたか知ると、日本の学生限定のカーストなどお遊びです。しかも本家カーストは解決の糸口すら見出だせず、仮に解決するとしても数十年、数百年を要するでしょう。
お子さん(あるいは皆さん)が縛られているカーストは期間限定です。卒業後にそのカーストは有効でしょうか?そうではありませんね。
まずは冷静に分析してみましょう。
◆定義
①非公式である
その権威を認めているのは特定の生徒同士だけであり、学校も教師も、生徒会すら認めていない。
②上下関係を規定している
誰が決めるかはともかく、生徒に優劣をつけたり、ランキングにしたりで上下をある程度決めている。
③期間限定である
カーストが有効なのは最大限卒業までです。大人になって同窓会でカーストを持ち出すヤツがいたら大爆笑されます。二十歳過ぎの暴走族と同じくらい恥ずかしく、イタイ存在になります。
④空間も限定である
いや、家にも、修学旅行先にも持ち込まれるとお思いでしょうか?
しかし、こういうケースを想像してみて下さい。あなたがカースト最下位だとして、ある芸能人のファンクラブ会長だったとします。そこに新規入会でカースト最上位者が来たとします。あなたは会長の座を明け渡すでしょうか? そんな馬鹿な話、他の会員は納得しませんよね? つまり、カーストの効力は、カーストの権威を認めている人たちが多数存在する空間にしか存在しないのです。

私はスクールカーストなるものは、「カース(呪い、呪縛)」だと思っております。つまり権威を認めた時に始めて心を縛るものです。
皆さんは金縛りの解き方をご存知ですか? 私は若い頃によくなり、独自の解き方を解明しました。初めてなった時には恐ろしく、いもしない人の気配を感じたりもしたのですが、慣れると「またか」という感じです。
最初に目玉は動くので、目→首→手先、足先→腕、脚と順に動かしていくのです。脳が半覚醒状態の時になるみたいですが、なんてことはありません。呪縛なんてしょせんはその程度です。まずは冷静に分析することです。
次に対策です。建前論では「人はみな平等なんだからぶっ潰せ」でしょうが、権威を認めている人たちがいる以上無駄です。
まずは「権威を認めない」から始めます。とはいえ、権威を認めないと軋轢もあるでしょうから、面従腹背が無難でしょう。
もちろん、端から潰す手立てがないわけではありませんが、そんな実力を持っているのは、カースト上位の子だけでしょう。無理に戦わず、かといって権威も認めず、のらりくらりとかわしていきましょう。
間違ってはいけないのは、大人が介入してカーストを潰そうとすることです。いじめの根を断とうとすることと同じくらい無意味で無駄です。どこかで形を変えて存続します。何しろ呪いですから、潰すためには信じている全員の目を醒まさせなければなりません。
ですから、実害(殴られた、金を盗られた等)が出てきたら個別具体的に公権力で対処しましょう。
本当の敵は皆の心にあり、スクールカーストなる呪いではありません。兵法の極意は人の心を攻めることにあります。幻想に惑わされてはなりません。

14.難敵と戦う

<目次へ戻る>‎

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA