18.部活でのいじめ

部活でもいじめは存在します。
運動部にはシゴキという名の伝統もあり、一概にいじめと捉えるべきではないケースもあります。
例えば、下級生を鍛えるためにハードな練習を科します。また、理不尽な命令を出して当惑させます。ただ、そういったことは悪い事ばかりでなく、社会人になっても、会社の理不尽な命令に従う耐性を養います。
私の後輩がさらに後輩に投げ付けていた言葉は今も語り種になっております。あまりにもきつい練習に泣き出してしまった後輩に「泣いている暇があったら技をかけろ!」とさらに激しくシゴいたのです。でもシゴかれたほうも後々になって「なにくそと頑張れた」と笑っていました。
だから、一概にシゴキが駄目ではありません。
さらに、部内で頸動脈を押さえて失神させる(厳密には失神して痙攣した状態を皆で笑いながら鑑賞する)という遊びをやったりしておりましたが、双方同意の上でやっておりました。(危ないので真似しないで下さい)
状況によりますが、これはもちろんいじめではありません。
つまり、スポーツが絡んだ状況ですと、明白な証拠を立証しにくくなります。
言葉の暴力も同じです。「死ね」といってしまえば暴言ですが、「何やってんだ、グズグズするな!」は暴言かビミョーです。叱咤激励だと言い逃れされてしまいます。
また、パシリをやらされる場合も、同級生からなら問題ですが、先輩のパンを買ってくるなんて運動部なら当たり前です(奢らされたら別です)。
つまり部活には最初からいじめと似た要素があって、証明が厄介なのです。
怪我をさせられる、あるいは傷は残らないけど、頻繁に暴力を振るわれたらそれはあからさまないじめですが、そうではないケースだと外形的な証明が極めて難しいのです。
証言を集める場合も同様です。部が違えば、そもそも直接の目撃証言になりにくくなります。また、同じ部の証言は取りにくくなります。なぜなら証言者もつま弾きになりかねないからです。先輩に「余計なことは一切喋るな」と命令されたら逆らうのは至難の業です。
だからといって、対応策がないわけではありません。
証拠は集めづらいのですが、集団の統制が利き易い特性があります。また、部の状況にもよりますが、抑止力が強く働く側面もあるわけです。
たとえば、ある強豪の部活でいじめがあったとします。発覚したら大スキャンダルで下手をすれば大会出場辞退になります。試合に出れない運動部ではモチベーションが維持できません。
ですから、隠そうともするかも知れませんが、いじめを絶対に許さない空気も強く生み出します。
事実、甲子園の常連で優勝を何度も経験しているある強豪校が、いじめ問題で存続の危機に瀕しております。
プロ野球選手を何人出そうと関係ありません。教育の場でもあるわけですから。
つまり、証拠が記録のみであったとしても、いじめを監督、あるいは顧問に訴えた場合に、迅速に対応し、強く抑止してくれる可能性があるのです。
監督または顧問が放置するようなら、次に学校に行けばいいのです。廃部になると危機感を持てば、部全体で抑止すると思われます。
さて、部活でのいじめにおける特徴はもうひとつあります。抑止力は部の範囲内でしか通じません。いじめっ子が退部すれば、抑止力は働きません。
ただし、退部させられた時点で前科者と同じです。強い証拠がなくとも、逆恨みで仕返しをして来ようとしたら、次なる手は打ち易くなります。
とはいえ、私立ならば退学という伝家の宝刀がありますが、公立の中学だった場合には退学はありません。。
次なる手段は民事・刑事に関わらず法的手続きしかありませんので、残らなくなります。
よほど無能、無責任な管理者でない限りは目を光らせるでしょうが……。
さらに、有力な選手を退部させた後に、いじめられた子が残った時に妙な空気になる可能性があります。
頑張って人間関係を再構築する必要があります。ところがそんなスキルがあるなら、いじめられないと思います。
だから無理して居続ける必要はありません。勿体ないかもしれませんが、また別の機会(高校とか大学とか社会人とか)にやりましょう。もちろん、そのまま続けても倫理的に問題ありません。胸クソ悪い環境でも平気ならどうぞ、というだけの話です。
ここでおさらいです。
①記録は克明、具体的に日時や状況を細かく残しましょう。証拠集めに苦労するから、記録が鍵になります。証言は取りにくいかもしれませんが、「君も大変な事になる」とやんわり脅しましょう。
②指導者の力量や性格次第で変わります。顧問や監督が駄目なら学校、学校が駄目なら教育委員会とレベルを上げて対応しましょう。
③人間至るところ青山あり。無理に居続ける必要もないし、相手もこれで一生が変わるわけではありません。むしろ重大な過ちを犯す前に、世間の厳しさを教えて立ち直らせたと思いましょう。

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