12.LINEいじめ

昨今、問題になっているLINEいじめについて対策を考えます。SNSの発達に伴って、いじめのツールに使われるようになりました。これはLINEに限らず、facebookなどSNS全般をひとからげに考えます。特徴としては下記のような感じでしょうか。

①読んでおきながら反応しないことに腹を立てる。

②書き込みを無視したり、あるいはSNS内で悪口を書き立てる。執拗に攻撃する。

③退会させる。あるいは、他の全員が別のグループを立ち上げるなどして、仲間外れにする。

等々でしょうか。人類の技術は進歩しましたが、人間そのものは紀元前から進歩しておりません。ただ単にインターネットという仮想空間上にある世界をリアルだと勘違いしているだけで、実際には単なる仲間外れのいじめです。
石と棍棒で始めた戦争が、剣と弓矢に変わり、飛行機や潜水艦になって、ついにはロボットなどの無人攻撃機が登場しましたが、結局のところ、大部分の戦争は人がやっております。世界最強のアメリカ軍といえども、人間による情報なくしては動けず、また、人間の心を攻めきれない時には勝てません。イラクやアフガニスタンで苦戦している理由は、ハイテクだけでは、人は動かない事実を証明しております。
で、仲間外れのいじめに対抗する手段は前にも述べました。

①ビッグスティック・ディプロマシー

②無視し、距離を取る

③相手が無視できないようにする

③はハードルが高過ぎるのでオススメしない、と述べました。笑いを取るにせよ、敵を謀略で離間させるにせよ、かなりスキルが必要です。また、中途半端な大人の介入は事態を悪化させます。

①はそもそもビッグスティックを持っていなければどうにもしようがありません。
必然的に選択肢は②の無視、または距離を取る、になるのですが、通常の無視と微妙に違うのが、学校内部で完結せず、家にも持ち込まれるところです。つまり、通常のいじめよりも厄介ではあります。
お子さんに頭ごなしに「LINEなんて止めろ」と言ったところで、どれだけ効果があるでしょうか?
お子さんは経験が浅いだけに狭い世界だけが全てだと思い込んでおります。つまり大人としては、世界はもっと広く、色々な面があるという事実を教えて上げる必要があるのではないでしょうか?
たとえば、私の知り合いで、不登校になって、家に引きこもっている子がいました。そこでその子の叔父さんが、インドに連れていき、数週間放浪の旅をしたそうです。すると、劇的に変わったそうです。
私はなんでもかんでもインドに連れていけ、などと主張するつもりはありません。ただ、強烈なインパクトはあるでしょうし、良いか悪いかは別にして、なにがしかの変化はあるでしょう。少なくとも、世の中には全く異なる世界が存在し、全く異なる行動原理で動く人々がいると実感するはずです。間違ってはいけないのは、大名旅行なぞしてはいけません。少々の危険は孕んでいても、全て自力で(親子共同で)やってみて下さい。
実は私はインドに行った経験はありませんが、人から話を聴いただけでも強烈です。
アフリカのイスラム教国ならバックパックを引き摺って行ったことがありますが、近付いて来るほとんどが詐欺師か泥棒ばかりです。一番善良な人物が靴磨きで、断るとコーラを勧められます。当然、飲んではいけません。睡眠薬が入っているからです。そんな輩が十メートル歩くと声を掛けてきます。「こんな国に居られるか!」と出て行こうとしても、朝一番に現地人が出国カード(無料)を持って行ってしまい、高額で売り付けられます。カードなしでは出国できません。当然、私は朝五時にゲート前に並びました。現地人と壮絶なレースの結果、貴重な一枚を入手しました。
話が大きく脱線しましたが、そんな国々を目の当たりにしたら、LINEいじめなんてどうでもよくなると思います。きっといじめてきている級友たちが靴磨きよりも善良に見えてくるでしょう。

このように世界はとてつもなく広いのです。旅というのはインパクトも大きく、ストレートに伝わる代物ですが、お金も時間も掛かります。だから旅が唯一の解決策だとは申しません。
お子さんに別の世界があり、そこに違う仲間が待っていることを教えるお手伝いをして上げてください。本や映画、漫画。物語の世界から想像の翼を広げ、感動を共有する仲間を一緒に見付けて上げてください。
健康的な問題がなければ、なるだけ外に出かけるもの、身体を動かすアクティビティがいいと思いますし、漫画などであろうとイベントはやっているでしょう。サバイバルゲームなんてのもどうでしょう?科学、歴史、お子さんの知らない世界は無限にあります。農業体験もいいですよ。ずっと年上のお兄さんお姉さんと交流して悪いことはありません。

絶対にやってはいけないのは、せっかく見付けたお子さんの趣味を否定したり、頭ごなしに叱ることです。
とかくいじめがあったら、転校したり、自宅に籠もったりを第一に考えがちになります。それも悪くないと思いますが、逃げる前に関係を断ち切り、別の仲間を作る試みは如何でしょうか?
学生生活が台無しだ、なんて嘆く必要はありません。お子さんの存在価値を認めてもらえる世界があれば、絶望はしないと思います。
どうせ付き合う価値のない連中です。だから無理に付き合うことが無駄なだけです。また、こちらの態度が変われば、周りの態度が変わる可能性もあります。
無視以上の攻撃をしてきたら、いよいよ証拠を固めて追い詰めればいいだけの話です。もしかすると、いじめ甲斐がなくなって、反省するかもしれません。そこは分かりませんが、相手の態度でこちらも臨機応変に対応していくだけです。
もしどうにもならない状況だったら、転校も考えましょう。
とにかく、終始取り乱さず、冷静に現状を認識し、お子さんにとって何が重要か、だけを考えてください。

13.スクールカースト

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