2.基本的な戦略(戦う前に勝つ)

前項で述べたとおり、いじめを解決するためには反撃が必要だと分かりました。 そこで反撃のために基本的な戦略を考えましょう。

①敵を知り、己を知るべし。  反撃する、ということは戦うということです。  戦争の基本は戦略のバイブル『孫子』にありますが、まずは己を知り、次に敵を知ることです。己の実力はどれほどか、というだけでなく、自分に味方をしてくれそうなのは誰か? ということを冷静に分析しましょう。希望的観測を一切混ぜてはいけません。むしろ悲観的なほうがいいくらいです。次に敵の戦力(実力・人望・味方)を見極めましょう。

②必ず合法的な手段で戦う。  酷いいじめに遭っているのだから、何をやっても赦される、などと考えてはいけません。後で述べますが、正義は目的を達成するために必要な手段です。大義は錦の御旗ですから、絶対に手放してはいけません。ですから、戦う手段は必ず合法的でなければならないのです。

③必ず記録を正確に残す。嘘、誇張は厳禁。  辛いかもしれませんが、いじめられている間の記録は細大漏らさず記録して下さい。映像・録音がベストですが、10の正確なメモは1の映像記録に勝ります。日記、メモ、メールどんな形式でも構いません。できるだけ時系列に沿って残して下さい。5W1Hといいますが、いつ、誰が、どこで、何をやったを簡潔でいいので記して下さい。戦うために最強の武器になります。

④証言を少しでも多くとる。傍証は記録を強力に補完する。  メモであるにしろ、映像記録であるにしろ、直接証拠だけで充分かは分かりません。兵法の極意は「戦わずして勝つ」ですが、戦うからには「勝って戦う」です。証言はあなたの証拠を強力に補完してくれます。協力者を集めましょう。その方法は⑤で。

⑤敵の中に敵を作り、分断せよ。   いじめっ子集団は一枚岩ではありません。あなたをいじめるために団結しているように見えても、下衆が野合しているに過ぎません。志が低いのですから、結束なんてないに等しいです。証拠を突きつけ、引き剥がしましょう。あるいは傍観していた人間でもいいです。いじめに気付いていながら、傍観していたのですから、必ず後ろめたい想いを抱えているはずです。「一緒に戦ってくれ」などと言ってはいけません。尻込みするだけです。弱い味方は、強敵以上に厄介なだけで邪魔です。証言を第三者向けにさせましょう。気の弱い子を味方なら「傍観も罪」という認識を共有させましょう。もしかしたらあなたにとって我慢ならないことかもしれません。ですが、主敵以外は赦しましょう。あなたが絶対的な強者なら別ですが、必ず倒さねばならない敵なら、囲んで討つのです。

⑥攻め口は常に複数用意せよ。中途半端な反撃は危険。敵が敗走するまで攻めるべし。  繰り返し述べますが、万が一にも負けてはなりません。単一のネタ(証拠)だけで相手を攻めてはなりません。反論されて水掛け論に持ち込まれてはどうしようもなくなります。中途半端な妥協を強いられるか、下手をすると反撃されかねない事態に陥ります。ですから、敵を討つと決めたら、断固として討たねばならないのです。そのためには攻め口をいくつも用意し、相手に反論の余地を与えないことです。断じて行えば鬼神もこれを避く、と申します。

2.基本的な戦略(戦う前に勝つ)
⑦過度に他人に頼るのは禁物。  他人を利用しろ、とは説いて参りました。だからといって他人に過度に期待してはいけません。常に様々な手段を講じていく必要があります。最近は学校がいじめに厳しい態度をとったり、警察が話を聴いてくれるようになりました。やっと真っ当な世の中になったとは思いますが、だからといって過度に期待してはいけません。所詮は他人です。常にこちら側に都合がいいように動くとは限りません。学校は教育機関であって、救済機関ではありません。教師や校長の資質で大きく変わります。駄目な先生に当たれば、解決することは不可能です。仮に有能であったとしても、教育者にとって、被害者も加害者も大切な生徒です。どちらかに肩入れする考え方を悪だと思っており、父兄も通常はそれを支持しています。これは動かし難い事実です。また、教育委員会は行政機関であって仲裁機関ではありません。解決するためには学校だけでなく、民事、刑事での闘争も視野に入れましょう。

⑧常に冷静さを保つ。  どれほど酷いことをされたとしても、威圧的な言動は控えるべきです。それが憎きいじめっ子相手であっても厳禁です。手が出るなどもってのほかです。相手の反論を冷静に聴き、矛盾点を探しましょう。こちらが冷静であればあるほど、敵は動揺していくはずです。そこで相手がミスを犯せば、それが相手に対する新たな武器になります。相手がでまかせの嘘を言っている証明になるばかりか、反省していない証拠にもなります。こんなビッグチャンスはありません。そのためには常に冷静に相手の話を聴き、虎視眈々と相手の隙を窺いましょう。

3.具体的な行動指南

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