23.陰口への対処

この章では、陰口への対処を書きます。
とはいえ、再三書いておりますが、日本には言論の自由があります。
あなたの陰口を言う権利は誰にもあるのです。
それを公権力で止めることはほぼ不可能です。
まず、陰口には、2つの要素があります。

①あなたのいない場所で叩かれている。
②あなたの悪口を言われている。

の要素によって、あなたが即座に知ることが出来ないため、反撃がそもそも困難であること。
また、知ったとしても、盗聴器で録音しない限り、証明が困難であること。
だから、ハードルが高く、陰口の発言者にダメージを与えるのは極めて困難です。
つい最近、情報セキュリティマネジメント試験に合格しましたが、情報セキュリティにもリスクマネジメントがあります。
その中でリスク対策の一つとして、リスクの受容というものがあります。
リスクはリスクとして管理し、対策はしない、何かあったら受け入れる、というのがリスクの受容です。
例えば、富士山が噴火したら大変な事態ですが、普通の会社は噴火に対する備えをしません。
膨大な費用がかかるし、効果は疑問だからです。もしかしたら自治体も政府もしていないかもしれません。
いつか必ず起こりますが、どれだけ費用を掛けても万全にはならないから、無駄と諦めているのです。
同じく、陰口もどこで言われたか分からないもののために労力をかけますか? という話です。
では手はないのか?
なくはないです。最大の防止策は、陰口を言いそうなヤツに恐怖を与えることです。
例えば、あなたの隣にヤクザの一家がいたとして、その人たちの陰口を言うには細心の注意が必要です。
もしあなたの陰口がヤクザに伝われば、あなたに恐怖が襲い掛かるでしょう。
つまりはあなたを怖いと相手が思えば、陰口を叩かれる可能性は減ります。
しかし、それでも絶対にゼロにはなりません
人の口に戸は立てられないのです。
あの恐怖政治を行っていて、ちょっとした言動で強制収容所送りの北朝鮮ですら、金正恩の悪口が囁かれるのです。
だから、あまりにも酷い陰口には文句を言う、程度が常識的かつ穏当な方法でしょう。
あまりにも当たり前の答えで申し訳ありませんが、論理的に考えれば考えるほど、このような結論になります。

さて、以上が私が考えていた対策ですが、「それでは救いがなさ過ぎる」とマナコ先生からお叱りを受けました。
そこで、具体例としてあなたの陰口、しかも無根拠な誹謗中傷が振り撒かれていた、という前提で対策を考えて行きましょう。
ただし、お断りして起きますが、難易度はかなり高いです。そんなスキルがあるなら、もっと色々と出来そうな気がします。

【例1】切れ痔だと噂された
あなたは明確に違うのに、あなたが切れ痔だという噂をばら撒かれました。発信源が誰か分かりません。噂を流しそうな人は三人(とします)ほど心当たりがあります。
こういう場合、確かめる方法はいくつかあります。
たとえば、にはにしか話さないあなたの秘密を話します。もちろん、絶対に内緒だと断った上で。も同様に話します。

あなた「昨日病院に行ったらさ、手術で入院だって言われたよ。来週土曜に入院するよ」
「それは大変だね。お見舞い行くよ」
あなた「恥ずかしいからそっとしておいて。誰にも言わないでね」
には全く違う話(カラスに馬鹿にされた、肥え溜めにはまった等)をしましょう。
その上で入院の話が噂で流れてきたら、が裏切り者です。をキリキリと追い詰めて行きましょう。

にターゲットを絞ったら、その周りの誰かを味方に付けましょう。その上で、に関するあらゆる情報を集めましょう。
情報を集めたら、何かのタイミングで掴んだ情報をに伝えるのです。もちろん、誰から聴いたかは言っては行けません。
あなた「夏休みに北海道行くんだって?」
「え……(なんで知ってんの?)、まだ決まったわけじゃないよ」
あなた「お土産頼むね!」
これを別種類の噂で数回繰り返しましょう。
そのうちにはあなたが薄気味悪くなっていくでしょう。そうなれば勝ちです。

田中角栄は渋谷や赤坂のホテル従業員と仲良くなったらしいです。
高級官僚や政治家が女性(もちろん奥さんではない人)を連れ込んだネタを聞き出し、「この前はお楽しみだったらしいな」とその人にボソッと言うのだそうです。(佐藤優のコラムによればですが)
もう角栄には逆らえません。
相手の情報を調べるためには協力者が絶対に必要なわけではありません。SNSに何でも上げてしまう人もいますし、あなただと分からないように偽装して情報を探る手もあります(ただし不法行為の可能性もあるので自己責任で)。
人と戦おうと思ったら、まずは相手をよく知ることが大事です。
24.悪口に反撃するための言い返し術

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