— 3.学校に乗り込んだ勇者のお父さん―Part1

勇者のお父さんの体験談をご紹介します。
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お父さんの流儀、九カ条―Part1

その一.まず逃げる。

中学三年の息子が学校でいじめにあいました。

傷害や恐喝など刑事事件として告訴立件が可能な場合でしたら躊躇なく警察にいきましたが、当方の場合は『クラスで集団でからかいの対象になった』『ロッカーに給食の牛乳を入れられた』など典型的な《陰湿系》。
迷わず『逃げる』を選択しました。
息子には「学校には行かなくてよい」と声をかけました。
息子はホッとしたようです。

事態を前向きにとらえ、いじめを行っている生徒やその親たちと向き合い、学校にも善処を求めるなど、徒労に終わる場合が多いと思います。
《陰湿系》ないじめの対処は想像しただけで非常に困難です。
正直、私には根気よく問題を解決する忍耐も能力もそなわっていません。
うちの息子をいじめに遭わせるような教師は能なし、いじめを行う生徒はクズ、その親たちはクソ。
そう断じるところからスタートしました。
能なしやクズやクソにかかわり合う暇などありません。

日々報じられる胸が詰まるニュース。
私たちは残された親御さんの「学校にも何度も相談していたのだが……」というコメントを何度目にし聞いてきたでしょうか。
能なしやクズやクソなど相手にしてはいけません。
どうするべきか。
即座に学校を休ませましょう。

健気な子供さんだと「もう少しがんばってみる」などと口走るかもしれません。
親御さんも「もう少しがんばらせようか……時間が解決するということもあるし……」と思うかもしれません。
危険です。
がんばらせた結果、最悪な結末になったら悔やんでも悔やみきれません。
「学校など行かなくてもいいんだよ」と力強く胸をたたいてあげてください。
いじめられるとわかっている場所に行きたい子供など、いるはずもありません。
健気な言葉に無理がないか、よくよく見極めましょう。

その二.事実の確認

学校には当分欠席させる旨の最小限の連絡をしておき、次には『いったい何があったのか』、息子に事実確認をしました。

実はいじめ対応は一にも二にも『子供を学校に行かせない。逃げる』に尽きると思いますので、以下の対応は必須ではないかもしれません。
ただ狭い地域社会で今後も続く生活などのことを考えると《非は誰にあるのか》をはっきりさせておく作業は必要かと思ったのです。
風評によって迷惑をこうむる事態も避けなければなりません。

息子に『いつ、だれに、どんなことをされたのか』を聞き取り記録しました。
客観的な事実、とくに『誰が』は大事ですのできちんと記録しておきます。

次には後々のために《非は誰にあるのか》をはっきりさせる作業です。
相手は学校です。
いじめを働いた親と直接に向き合うなどの方法はとらないほうが良いと思いました。
レベルの低い親に逆ギレなどされたら大変です。
学校で起こった出来事は学校が責任を持つべき、を鉄則として毅然と行動、です。

その三.学校に書面にて問い合わせる

子供に学校を休ませていると担任からの電話などで「どうされたのですか?」などという問い合わせがあります。
担任に言ったところで解決などできるはずがないと思っていましたから、「学校で耐えられないことがあったというので休ませています」くらいを答えておきました。
さらに「耐えられないこととはどんなことでしょう」などと食い下がられるかもしれませんが、そこは「電話ではお話できませんので」と一蹴しましょう。

そうしておいて学校に書面を送ります。
宛先は校長です。
担任や学年主任クラスではなく『学校の責任者』としか向き合うつもりはないという当方の姿勢をここで見せます。
私の場合はファックスで送付しましたが、ものものしい書留とか内容証明郵便くらいでも良いかも知れません。
学校側に「そのような書面は届いていません」と言い逃れをさせないためにファックスの着信の確認はしました。

送付した書面ではまず、息子の不登校について学校に心配をかけている旨を詫びました。
そのうえで、《息子が学校でいじめを受けていると訴えている》ので《いじめた生徒の名前とどんないじめだったかを学校の責任で明らかにする》よう求めました。
当方も息子から『いじめた生徒の名前は聞いている』旨ははっきり匂わせ、おざなりな調査では許さない感を出します。

書面では《調査の期日の指定》も重要です。
一週間とか十日とか、切りの良い日を期日とします。
期日前に調査がすんだら連絡をするようにお願いしておきます。
書面のトーンはあくまで丁寧に。
しかも毅然と、です。

— 3.学校に乗り込んだ勇者のお父さん―Part2へ続く