高橋桐矢箸『イジメ・サバイバル―私たちの居場所』を読みました

我らがマナコ先生シリーズ待望の新作、『イジメ・サバイバル―私たちの居場所』が出ました。
主人公は小学六年生の女の子・一ノ瀬じゅらです。
じゅらはお洒落好きで母子家庭にありながら、元気で言いたいことをつい言ってしまうような娘ですが、グラスで孤立し、居場所を失ってしまいます。
いじめの末に万引きを強要され、マナコ先生に見つかるところから話が始まります。
マナコ先生の勧めでアシストクラスに通い、様々な事件が起こります。
単なる理想論に逃げたり(みんな仲良く!とか)、単純なしっぺ返し論でもなく、わりと実践的な対処を提示しております。本当にああいうフリースクールがあればいいと思います。
正直、児童文学ナメてました。心揺さぶられました。
仲間の本だから誉めるのではありません。つまらなかったら、適当な言葉でお茶を濁します。
単なる児童文学の枠を越えてます。家族ドラマとして成立してます。
さらにぶっちゃけてしまうと、主人公のじゅらがどうしても好きになれず、原稿に追われていたこともあって、途中で止めていました。でも、改めて読み始めると一気にラストまで。
人間関係に悩む人にとっても、示唆に富む内容となっています。
私も息子との関係で、「ちょっと押し付けがましかったか」とさらに反省しました。誰もがその人に対して良かれと思って行動しますが、本当に本人がそれを望んでいるのか?
私は力で押さえませんが、理屈で固めて逃げ場を作らなかった、そんな気がしてなりません。
だからいじめられっ子の立場だけでなく、また、いじめられっ子の親の立場だけでもなく、普通の親の立場でも考えさせられました。

高橋桐矢箸『イジメ・サバイバル―私たちの居場所』を読みました」への1件のフィードバック

  1. 高橋桐矢

    高桐先生
    ありがとうございます!

    じゅらのキャラクター、はい、まさにおっしゃる通りです。
    わがままで、自分勝手。目立ちたがり……。
    共感しにくいキャラ……むしろ、きらわれキャラになるタイプを、あえて、主人公にしました。

    1作目では、真面目でがんばりやな子が主人公だったので、
    2作目は、わたしとしても、かなりのチャレンジでした。

    読んでくださってありがとうございます!

    居場所作りは、子どもにとっても親にとっても、
    だれにとっても、切実で、大切で、難しい問題と思います。
    そして、「善意の押しつけ」問題も、ずっと前から、書きたいと思っていました。

    まだまだ書きたいことがたくさんあります。

    これからもさらに精進していきます!!!

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