佐藤究著『QJKJQ』を読みました

佐藤究著『QJKJQ』を読みました。今年の江戸川乱歩賞受賞作です。
最近、本を読むとシミルボンの書評に上げていたので、こちらでつぶやくのは久々ですが、書評というよりはただの感想が書きたかったのです。
帯には『私の家族は全員猟奇殺人鬼』とあるように、母はぶっといシャフトで殴り殺す趣味があり、兄はマウスピースで女の子の喉を噛み千切るのが趣味、とまあ、家の中に殺人専用の部屋があり……とまあ、そりゃ強烈に印象に残る話です。
私はこんなのに負けたんだ、と納得できました。
合コンのハロウィンパーティーに、顔にペイントマークして出かけていったら、歌舞伎の石川五右衛門の格好で現れた奴がいたみたいな感じです。
そりゃみんな五右衛門を見るよね。
文章は純文学志向だったのか知りませんが簡潔で巧いです。
話も伏線をきっちり回収しているし、ちゃんとどんでん返しもしております。
だから、たまに「なんでこんな駄作に賞を上げちゃったの?」みたいな作品ではなく、納得できる受賞作です。
ただ私は好きか? と訊かれたら、好きではない、と答えます。
単純に好き嫌いの問題です。別にグロい殺人シーンがある、とかでもありません。クリミナルマインドとか観ているくらいなので、グロくても平気です。
この作品自体はそこまでじゃないけど、なんか独特の世界観があって、それに馴染めないだけです。
でも好きな人はいるだろうし、筆力は間違いなくあります。
自分でももうちょっと考えないといけませんね。

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